ラス網(ラスあみ)とは?

ラス網は壁の表面を滑らかで均等な仕上げを
実現するために役割を果たしています。

人間の身体に例えると、モルタル部分が筋肉、
ラス網部分が骨、塗装部分が化粧、と言われています。
骨の役割をしているラス網がしっかりとしていなければ、
全体が崩れてしまう原因となります。

そのため規格に沿った適正なラス網を使用することが、
壁面の強度やひび割れ防止、均等で綺麗な仕上がりに繋がるため、
非常に重要となっています。

ラス網の画像

ラス網の特徴

  • 通気ラス(※単層通気工法)

    従来主流だった「直張り工法」から
    最近は「通気工法」が主流になりつつあります。
    「通気工法」はラス網と裏打ち紙が一体となっており、
    バラ板の施工が不要な為、施工の省力化・コストダウンが
    図れます。
    また、通気層を確保することで、
    建物の劣化防止・漏水防止になります。

    通気ラスの画像

    特徴

    • 通気層を設ける湿式工法(モルタル塗装)が可能
    • 建物の劣化防止/漏水対策(劣化対策等級 3)
    • 国の政策(長期優良住宅)になっている
    • 世間的にシフトしているラス網
    • 規格に沿ったラス製品

    通気ラスの種類

    • 通気SPワイヤーラス
    • HP通気ラス
    • HP通気ラス(ハード)
    • ハイブリッド通気ラス
  • 直張りラス(※直張り工法)

    「直張り工法」は、左官工事で一番主流の工法です。
    低コストにもかかわらず、シームレスな大壁が構築でき、
    綺麗で高級感を感じられる仕上がりになります。
    デザイン的に自由度が高いことも特徴的です。

    直張りラスの画像

    特徴

    • 低コストでありコスト削減に繋がる
    • 張り合わせではないためデザインの自由度が高い
    • 剥離防止性能・耐震性能・防火性能の向上
    • 軽量な材料を使用できるため、建物の負担削減
    • 規格に沿ったラス製品

    直張りラスの種類

    • SPラス
    • ダイヤラス
    • 波型ラス
  • その他ラス

    入隅・出隅専用のラスから耐食性に優れたラスなど、
    一つのラスがそれぞれ大きな特徴を持っています。
    施工部分や目的などの用途に合わせて、
    最適なラスを選び使用していくことができます。

    その他ラスの画像

    特徴

    • リフォーム、役物加工に最適
    • 軽量で取り扱いが容易
    • 出隅、入隅に使用する専用ラス

    その他ラスの種類

    • メタルラス(平ラス)
    • コーナーラス
    • ベースBラス